ヒトゲノムには19,969個の遺伝子が含まれます。これは2021年5月に、研究者によって判明されました。この遺伝子のどの部分に、我々が広々とした自然の中でバーベキューをしたいという気持ちになるのかは、まだ解明されていないようです。それはそれとして、ホモサピエンスが30万年以上前から、屋外の焚き火や熾火によって食事の調理をしていた証拠が世界のあちこちで遺跡として残されており、またオスナブリュック郡のビッセンドルフでもいにしえの焚火調理の痕跡が新しく発掘されました。この土地で
Burnout.kitchen社が企業の立ち上げを行い、生産活動を行っています。
屋外での調理に革新をもたらすスタートアップ企業、Burnout.kitchen社
産業と製造の融合:KUKAロボットは製造工程における「スター」的存在。
丈夫で悪天候でも使用でき、そしてスタイリッシュ
ビジネスが主目的の仕事をやめ、自分の情熱と欲求に即したプロジェクトに携わりたいと思う人が、世界で他にもいるはずだ、とパプスト氏とヨアヒマイアー氏は感じていました。「様々なアイデアや材料の試作~破棄を試すうちに、エキスパートと出会い、サプライヤーを見つけ出しました。いつでもバーベキューをできるという私たちの情熱に共鳴してくれたのです」
その結果、完成したのがあらゆる好みや要求に対応するモジュール式のアウトドアキッチンです。 統合された冷却装置、シンクユニット、ガスグリル、炭火焼グリル、そしていま話題のセラミックグリルを備えています。そしてその全てが1年365日、丈夫で、悪天候にも強く、さらにスタイリッシュな外観をそなえています。
スケーラブルな製造の扉を開く自動化
さらなる成長を見据えた、スケーラブルな製造のためには、先を見越したマシンプランニングと、それらをタイミングよく組立工程やロジスティックプロセスに統合することが必要です。トーマス・パプスト氏のITセンスによってこのコンセプトが確立されています。パプスト氏はBurnout.kitchen社のために、プレートの切断工程を自動化し、さらにHOMAG社製装置の管理と会社のERPシステムの連結を実現しました。「それによって、会社の成長に見合うダイナミックな製造が可能になりました」とパプスト氏は説明します。
「小回りの利くロボットを」
切断からエッジの加工段階では、特殊レーザー刃はHOMAG製造ブース内で、熱風ノズルによって200℃でプレートと溶接されます。これは接着剤なしでも、水による溶接が可能で、紫外線耐性もあります。そしてプレートの四面全てが、工程の進行中ベルトコンベアに積載されてエッジラインを通過する必要があります。「社員ひとりの1シフトごとに1000個の部材を加工することが可能です」とパプスト氏は説明してくれます。
新たにBurnout.kitchen社に導入されたKR IONTEC型式のKUKAロボットを「エマ」と名付けました。「小さな面積で可能な限り広い作業範囲を提供できる中荷重クラスの小回りの利くロボットが欲しいと思っていたところに、このKR IONTEC…エマが来てくれたのです」と、ダニエル・ヨアヒマイアー氏はHOMAG製造ルームの中で語り続けます。リーズナブルなコスト感もポイントとなりました。「スタートアップ企業にとって、投資額だけでなく、運用・保守費用もまた重要となりますが、エマは、その点で大きなメリットを与えてくれました」
そして、そのように考えているのは社員だけではありません。「お客様が製造工程を見学すると必ず、KUKAロボットがあることにとても驚かれます。エマは彼らにとって真のスターなのです」とヨアヒマイアー氏は嬉しそうに語ります。「それには私たち自身もとても驚きました。産業と製造の融合は、それを意識して生きているBurnout.kitchen社の私たちにとってもっとも大切なことです」。
そして同様に重要なのは、製造の自動化が、新しい会社における労働力不足への打開策を提供していることです。「ビッセンドルフは家具産業の中心地です。有能な社員の獲得がより難しくなります。ロボティクスは、ベテラン社員を肉体的にきつい単純作業から解放し、彼らがより高いレベルの変化に富んだ仕事へ従事を促します。これは誰にとってもWin-Winの現実なのです」とBurnout.kitchen社の社長は強調します。
「バーベキューへの欲求は、
私たちの遺伝子に組み込まれている」
「製造の自動化を通じて、Burnout.kitchen社はさらに新しい潜在的発展性と成長路線の可能性を開拓していきます」と創業者は語ります。「私たち自身もバーベキューをします。イベントでお客様方と、社員たちとバーベキューを開催します。毎回、バーベキュー・マスターを決めるんです」と嬉しそうに語るヨアヒマイアー氏。「私たちはみんな、バーベキューをみんなで楽しむことに夢中です。それは遺伝子に組み込まれているんです」
Burnout.kitchenチームが徐々に人気に:「それは確実に最後のロボットとはなりません」