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全体の概観:KUKA.ProcessScreen はプロセスチェーン全体を監視

関連するすべてのロボットパラメーターを含め、プロセスを可視化、モニタリング、そして遺漏なくドキュメント化:これをKUKA の新しいアプリケーションソフトウェアはほぼリアルタイムで実現します。ここで、KUKA.ProcessScreenが提供するメリットの内容をご覧ください。

2021年8月10日


加工プロセス全体の記録

製造におけるプロセスモニタリングシステムは新しいことではありません。しかしながら、KUKA.ProcessScreen ソフトウェアが初めて、関連するすべてのロボットデータを含め、加工プロセス全体のリアルタイムでの記録を実現します。しかも、プロセスまたは使用するプロセスデバイスのタイプを選びません。ロボットコントローラーが通常のインターフェースを操るプロセスの情報はすべて、関連ロボットデータとともに組み合わせて構成、それにより可視化し、モニタリングおよびドキュメント化することができます。

あらゆる要求に応じたパラメーター

例えば、自動化されたシールドガスアーク溶接の場合、KUKA.ProcessScreen が電流や電圧といった電源のパラメーター、あるいはワイヤ送り速度も、1分当たりのシールドガス量と一緒に検出します。なお、作業ポイントでの現在の速度(ロボットTCP速度)も、例えば、関連軸角度または加速度値と一緒に測定することができます。これにはそれぞれのプロセスの全体像に関連するロボット本体の選択可能なパラメーターも含まれます
全パラメーターおよびデータの一覧表示 - KUKA.ProcessScreen が実現

リアルタイムで遺漏のないドキュメント化

ドキュメント化は遺漏なく行なわれ、しかもウェブベースのテクノロジーにより、ほぼすべての端末で可視化できます。ボタンを押すだけで、表形式およびグラフィック形式による結果の一覧表示が自由自在です。個別に設定可能な限界値との照合によって、ソフトウェアは、早期に逸脱を検知することができ、それによって、迅速で自動的にすることができます。これにより、集中再加工、または不良品さえも大きく減らすことができ、製品の品質が持続的に安定します。

あらゆるプロセスのための一つのツール

「わが社は、プロセスモニタリングにおけるデータマネジメントを新しい水準に引き上げます」と、KUKA のプロダクトマネージャー、アルトゥール・モーザーは説明します。「プロセスデバイスの各メーカーがプロセスモニタリングのための独自ツールを提供することは、試練です。構成とユーザーガイドとは異なり、お客様は、様々なデータコンテンツとデータ評価を取り扱わなければなりません。その結果は、セットアップとトレーニング措置に対するコストが増大します。その際、関連ロボットパラメーターは、まったく検出されないか、あるいは不十分にしか検出されないことがあります。KUKA.ProcessScreen は、そのための理想的なソリューションなのです。」ただ1つのソフトウェアが、常に同じ操作コンセプトで、ロボットの重要なパラメーターを含め、すべてのプロセスとプロセスデバイスを横断的に操作します
常に同じ操作コンセプトで適正なプロセスモニタリングを実行するソフトウェア

透明性、安全性、および品質の向上

お客様にとってのメリットは、明らかです:統一した構成により、操作および監視が簡単になり、それによって、プロセスが著しく透明化されます。高品質を維持しながら、安定した生産が行なえます。「KUKA.ProcessScreen が、例えば、ガスタービンのレーザーデポジション溶接時に不具合を検出すると、早期に応答して、25万ユーロ以上の損害が発生するのを未然に防ぎます」と、モーザーは説明します。モニタリング機能、許容範囲、およびエラー対策のフレキシブルな構成によって、KUKA.ProcessScreen は、まったく個別にお客様のプロセスに合わせて調整し、作業手順を絶えず最適化することができます。

KUKA.ProcessScreen の簡単な追加装備

KUKA.ProcessScreen は、2021年1月から供給され、その用途はシールドガスアーク溶接プロセスにとどまりません:このソフトウェアは、同様に、レーザー溶接やレーザーデポジション溶接、あるいは溶着やスポット溶接などの用途のときでも、理想的なドキュメントソリューションです。さらに、テクノロジーパッケージKUKA.ArcTech(バージョン3.4以上)およびKUKA.LaserTech(バージョン5.0以上)では既に、モニタリングのためにあらかじめ定義付けされているプロセスデバイスの関連パラメーター をKUKA.ProcessScreenを通じて快適にテクノロジーコマンド内に定義付けすることが可能です。既存のアプリケーションにもメリットがあります:KUKA.ProcessScreen は簡単に追加インストールを行なえます。前提条件は、ロボットコントローラーKR C4 がKSS 8.6以上であるか、またはKR C5 がインストールされていることです。

KUKA.ProcessScreen のご使用によって、弊社のお客様は、全プロセスをリアルタイムで、24時間休みなく、しかも信頼性高く、記録し、評価し、ドキュメント化することができます。プロセスまたは使用するプロセスデバイスのタイプを選びません。

アルトゥール・モーザー、KUKA のプロダクトマネージャー