超高層階窓清掃のために KR AGILUSはさらなる ”高み”へ登ります
テルアビブに拠点を構えるSkyline Robotics社は、多くのメーカーが実現できなかったことを現実のものにしました。世界中の超高層ビルのファサード清掃という、100年以上にわたって手作業で行われてきたタスクを自動化することに成功しました。窓から窓へとKUKAロボットが活躍します。
完全な窓清掃実行のために、5年間の準備
確実な電力と水の供給のために、Ozmoは既存の建物メンテナンスユニット(Building Maintenance Unit, BMU)のインフラに適合するように設計されています。足場の一部には、さまざまなセンサやコンピュータが備えられたテーブルがあります。その上には、Lidarカメラ(Lidar:light imaging, detection and ranging。レーザパルスを使用)を備えたロボットアームが配置されています。Lidarカメラは、人体に対して無害なクラス1のレーザを使用しています。このテーブルを既存のファサード清掃用の足場にクランプすれば、すぐにシステムを使用できるようになります。
Skyline Robotics社の社長兼COOであるロス・ブラム(Ross Blum)氏は、Skylineのチームが過去5年間にわたりOzmoプロジェクトに取り組んできたことを語ります。その取り組みにおいて、さまざまな技術的ハードルを乗り越え、必要なコンポーネントや特徴の全てを統合するための手順を繰り返し行いました。それには、産業用ロボットKR AGILUSとそのプログラミングにより、窓清掃を行うときの人の動きを模倣するロボットアームの製造も含まれています。
ビル清掃におけるOzmoの考え
Ozmoソリューションの核となる部分には、防水使用のKR AGILUSと、ガラスのファサードの清掃を可能にするソフトウェアベースの人工知能が組み合わされています。Skyline Robotics社は、力制御やその他変数をロボットに通知するアルゴリズムを開発しました。それにより、ロボットがビルのガラスにかける必要な圧力を制御できるようになりました。
ブラム氏は、これらのロボットは保護等級IP67に準拠し、信頼性が高く、6軸での操作性によるメリットもまた、決め手となったと話します。Ozmoは現代建築や、多くの方高層ビルにおける複雑な幾何学形状のガラスのファサードにも対応が求められ、それを克服できるのがKUKAロボットでした。
小型ロボットコントローラーKR C5 microにより自由度アップ
突風が吹いてもOzmoは大丈夫
長年の経験が成功の鍵
窓清掃ロボットの強力なパートナー
ニューヨーク市でのOzmoのプロモーション
「Kärcherは、より効率的で安全な窓清掃のための作業環境を世界レベルで実現するというミッションを掲げるSkyline Robotics社を、引き続き支援します」と述べています。同氏は「ロボットにより変革をもたらし、同時に雇用を生み出すというSkyline社の能力は、他のロボットメーカも見習うべきモデルです」と続けます。ビルはますます高層となり、労働人口が減少する中で、Skyline社の設立は時勢に見合った、社会に必要なソリューションとなりえるのです。