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LBR MedによるマッサージロボットiYU

Capsix Robotics社が開発したLBR Med搭載の世界初のマッサージロボットiYU。マッサージと日常生活の融合で、理学療法士の負担を軽減します。


2015年6月、フランソワ・エイソティエ氏とその妻キャロル、そして第3のパートナー理学療法士のステファン・ロレ氏によってフランス・リヨンに創設されたCapsix Robotics社。マッサージ師の動きをほぼ完璧に再現するマッサージロボットiYUの完成によって、「自動マッサージ装置の開発」という会社設立の目的は達成されます。

このアプリケーションには高感度で協調的なロボットが必要であったため、KUKAのLBR Medが採用されました。「ロボットによる快適なマッサージの提供は我々が世界初です」とフランソワ・エイソティエ氏は誇らしげに語ります。

LBR MedがiYUの一部となりロボットによる快適なマッサージを実現

マッサージと日常生活の融合

「マッサージが好きな人は80%と多いですが、日常生活に取り入れているのはわずか3%に過ぎません。また一方で、理学療法士は身体的負担が大きく、早い段階で手に問題を抱えます。そこで登場したのがiYUです。」とエイソティエは語ります。
マッサージは精度と圧力の配置の微妙な相互作用であり、ユーザーごとの感度に対応できる機械での実行は適していると言えます。iYUにはスパやホテル、企業向けとスポーツ、フィットネス、トレーニングセンター向けの2つのタイプがあります。
MEDICA 2019にて。iYUチーム:(左から)キャロル・エイソティエ、ギヨーム・ジベール、フランソワ・エイソティエ

完成までの長い道のり

「まずは『快適さの追求』からスタートしました。するとすぐに、社員のストレスや心身の緊張を緩和するとして企業の人事担当者達から多くの問い合わせがありました。マッサージロボットを利用している企業からは非常に良いフィードバックを得ています。」とエイソティエ氏。
最初の年には、多くの理学療法士やロボットの専門家、ユーザー、パートナー候補たちとアイデアを交換しました。そして翌年は、ロボットアプリケーションでのプロのマッサージの再現立証に努めました。「KUKAは、評価目的のロボットを1年間提供してくれました。特別なトレーニングコースを通し、ロボットとその可能性について深く理解できるようになりました」エイソティエ氏は開発初期についてこう語っています。

Capsix Robotics社製マッサージロボットiYUが、ボタン1つで緊張を緩和。

キーとなる感度と精度

2018年末、プロのマッサージを再現できるiYU試作機が完成。「様々なマッサージプログラムを確実で柔軟に実行できるLBR Medが必要不可欠でした」とエイソティエ氏は強調しています。
重要なのは高感度。それが正確な圧力と安全な動作を実現するのです。


LBR Medは動作も圧力も精確で、プログラムを正確に実行します。操作も簡単で我々にとって理想的なロボットです。

Capsix Robotics社創設者 フランソワ・エイソティエ

大きな反響

2019年2月、最初の実証実験がスタート。フランス3大通信会社のうち1社のパリ本社にiYUを設置。結果は大盛況でした。
エイソティエ氏はこの時のことをこう語っています。「30分で予約が埋まってしまいました。実に98%の従業員が喜んでくれ、緊張やストレスの緩和に役立つことを確信しました。」
この結果により、ハイネケン、そのパートナーであるフランス・ボワソン、ロレアル、AKKA Technologies、アルストム、フランスの保険会社APICILなど、有名な企業が次々と続き、他の会社への展開がスムーズに進みました。

その精密さと柔軟性でiYUに採用されたLBR Med

オリジナルのリラクゼーションマッサージ

マッサージルームに入ると、まずシステムにログインしてマッサージモードを選択、さらにムード音楽からジャズ、ソフロロジーなど、幅広い選択肢からBGMを選ぶことができます。
リモコンを使って「開始」「停止」、そして圧力の調整も可能です。
マッサージロボットiYUが心身の緊張を緩和

LBR Medの将来性への期待

Capsix Robotics社は、外部の介入を必要としない完全に自律的なソリューションの開発に取り組んでいます。フランソワ・エイソティエ氏は、ゴールはまだだと思っています。
「例えばタトゥーや皮膚の色素沈着の除去、脱毛のレーザー治療など、人の手によって行われているほとんどのことに我々の技術が応用できます。それには当然LBR Medが必要です。レーザー治療には医療機器が必要とされており、医療機器への統合認可を受けたLBR Medは、ロボット工学の未来にとってなくてはならないものなのです。」

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