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KUKAロボットによるウォーターボトルのパレタイジング:高速で精度の高い作業

サウジアラビアのRamah Water Factoryでは、場所ごとに異なる3種類のKUKAパレタイザーが、迅速かつ正確に、ウォーターボトルをパレットにスタッキングします。統合型KUKAソフトウェアソリューションがこの作業をサポートしています。


毎時81,000本のボトル – パレタイザーが配達

サウジアラビアのRamah Water FactoryのKUKAロボットは、手を取り合って協働で作業しています。より正確に言えば:アームとアームを取り合って。3種類のパレタイジングロボットが製造ラインの末端で通常、包装ごとに20本のボトル、パレットレイヤーごとに18の包装包装済みウォーターボトルを仕分けし、バンドルし、スタッキングしています。こうして、ロボットは平均で、毎時81,000本のボトルを製造します。 
3種類のKUKAパレタイザーを導入:ウォーターボトルを自動的にスタッキングします。ソフトウェアによって柔軟なトレイ編成が可能

「自動化することは、私たちにとって当然のことでした。」

KUKAシステムパートナーであるMEMCO (Middle East Factory for Machines Co. ltd)によって設置された全自動ラインはスタッフがボタンを押すことによって制御されます。「高速でパレタイズするアプリケーションで、これは手作業では難しい作業です。これをロボットによって自動化することは、私たちにとって当然のことでした:しかもロボットは、高い要求を満たすと共に、最大限の効率で作業できます。パレタイザーがメンテナンスフリーであることも、私たちにとってプラスでした」と、1998年に設立された食品・飲料向け全自動充填・包装ラインの開発・製造会社であるMEMCOでプロジェクト・デザインディレクターを務めるイブラヒム・アラサード氏は説明します。
高速パレタイジングアプリケーションは、スタッフがボタンを押すだけで制御可

パレタイザーはベルトコンベヤ上で精確に準備作業を実施

新しい製造ラインの第1工程は、2台のKR 40 PAからなります。中可搬重量パレタイザー (40 kg未満) は、後でスタッキングできるように、包装されたウォーターボトルをベルトコンベヤ上で互いに理想的な間隔を保って配置することができます。左側に1箱、右側に1箱。4軸キネマティクスを備えたロボットは、最大で毎分56サイクルの作業速度を達成し、スピードを誇っています。パレタイジング時の精度と信頼性を最大限に高めるために、MEMCOは、KUKA.ConveyorTech制御ソフトウェアを製造ラインに統合しました。このソフトウェアはロボットアクションを自動的にベルトコンベヤの動きに合わせます。 
2台のKR 40 PAがコンベヤベルト上のウォーターボトルを理想的な間隔に仕分け - 左側にパッケージ1つ、右側にパッケージ1つを配置
自動パレタイジング:Ramah Water Factoryには、異なる3つのタイプのロボットが導入されています。

トレイ編成を簡単に変更

「この技術パッケージは、ベルトコンベヤ上の2台のパレタイジングロボットが連動して動作することを保証します」と、オートメーションディレクターのバシール・アルカタナニ氏は導入理由を説明します。同様に、KUKAの別のソフトウェアも統合されています:KUKA.PLC mxAutomation。制御ソフトウェアは、産業用ロボットのプログラミングを容易にすると共に、他の機械とのインターフェイスを使用し、例えば包装をサポートしています。「mxAutomationを使用することによって、ロボットを制御するPLCは、プログラミング時間を短縮し、必要に応じてウォーターボトルのトレイ編成を容易に変更することができます。スタッフは機械制御装置の画面にタッチするだけです。」
全自動で、効率的かつスムーズに稼働:パレタイジングとソフトウェアにより、ペットボトルにはほとんどダメージなし

ハイスタッカー:KR 700 PAは高所まで届きます。

レイヤーが1つ出来上がると、KR 700 PAに引き継がれます。重量物用パレタイジングロボットは、ウォーターボトル(ボトルの本数はパッケージによって異なる)を専用グリッパーバスケットで完全に包装し、パレットに載せます。最大3.15mの到達距離高速の作業で、KR 700 PAは、この作業に最適です。イブラヒム・アラサード氏は、次のように言います:「私たちにとって、ライン全体のメンテナンスの手間をなるべく省くことが特に重要でした。そのため、メンテナンス間隔が長いKR 700 PAは、私たちにとって理想的でした。」基準保護等級IP65によって、ロボットのパレタイザーは、粉塵や水しぶきがかかっても大丈夫です。
バンドルごとに包装:KR 700 PAは重量物用に製造されており、ウォーターボトルを正確な位置に楽にパレタイズします。

飲料業界で最速クラスのライン

このラインの第3工程では、高可搬重量用のKR QUANTEC PAが、一見簡単と思われる作業を担います。実際には240 kgまで対応できるように設計されていますが、現在では既にパレット上にあるウォーターボトルの上に、中間層としてわずか数百グラムのカートンを置く必要があります。バキュームカップを使用してカートンを精確に配置してから、KR 700 PAは、そこに新しいウォーターボトルを置きます。分単位で。パレットがいっぱいになると、別のベルトコンベアで運ばれ、パレットディスペンサーで次のパレットが運ばれます。Ramah Water Factoryでのラインスピードは、現在、飲料業界トップクラスです。
パレットが満杯になると、ベルトコンベヤで次のパレットが運ばれてきます

システムの生産性向上、コストの削減

これに加えて、この自動化ソリューションによって、複数の異なる飲料用ボトルを同時に処理することが可能になり、連続生産と需要急増時の柔軟性が向上しました。操作画面のタッチ操作による装備変更時間短縮によって、稼働時間の追加を節約することができます。これより、総稼働費用が削減されるだけでなく、製品品質も向上します。なぜなら、自動仕分け、バンドルおよびスタッキング時にボトルやパッケージを優しく取り扱うことによって、商品のわずかな変形や損傷さえも防ぐことが保証されるからです。

「お客様は、KUKAの技術を使って開発したソリューションにとても満足しています」と、バシール・アルカタナニ氏は説明します。「特に、KUKA.PLC mxAutomationのおかげでレイヤーコンフィギュレーションを簡単に変更できることは、スタッフの期待どおりでした。」インテグレーターであるMEMCOは、パレタイジングラインに引き続き取り組んで、さらに高速化する予定です。なお、バシール・アルカタナニ氏は、KUKAの今後のソリューションにも期待しています。


KUKA.PLC mxAutomationというソフトウェアにより、パレットレイヤーごとにウォーターボトルの編成をシステム制御装置の簡単な設定で変更できます。

MEMCOのオートメーションディレクター、バシール・アルカタナニ氏

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