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革新的バッテリーシステム向け最新式生産システム

エレクトロモビリティの開発を果敢に推進する自動車産業において、バッテリーシステム生産に参入しているKUKAのグローバルシステムパートナー べバスト社。自動車産業で世界をリードする自動化エキスパートであるKUKAは、べバスト社に最新式の生産システムを提供しています。


環境にやさしく、省資源、効率的 

「バッテリー生産の新しい幕開」と、べバスト社バッテリー事業グローバル担当ハルトゥング・ヴィルスターマン氏。
2016年に製品ラインアップ拡大を決定し、ルーフシステムとサーモスシステムからなる中核事業に加え、現在は各種電気自動車向けのバッテリーソリューションやバッテリーシステムを生産しています。
「自動車産業のパートナーとして、長年にわたりお客様と共に業界のトレンや発展を形作ってきました」と、ヴィルスターマン氏。バッテリーシステム向けの最新式の生産プラントのひとつが、べバスト社とKUKAとの協力により構築されました。

既存ビジネスのグローバルマーケットリーダーとして、特にエレクトロモビリティのソリューションにおいて重要な役割を果たす能力を備えています。これには、熱管理の包括的なノウハウ、車両への大型部品の搭載、そして長年にわたる工業化の経験などがあります。

べバスト社バッテリー事業グローバル担当 Dr.ハルトゥング・ヴィルスターマン

ドイツ・バイエルン州レーゲンスブルクにあるべバスト社のシーリンク工場では、欧州バスメーカー向けのバッテリーパック生産が行われています。自動化ソリューションのエキスパートとして、KUKAは各生産ステップの実装とネットワーク化、そして非常に柔軟なマルチプロダクトラインによるバッテリーパック生産のスムーズな生産工程を実現しました。

さらにべバスト社はその包括的なシステム能力を活用して、自社のプロダクトラインアップを効果的に相互に関連付けています。例えば、温度に大きく左右されるバッテリーの性能。べバスト社製は寿命が長く性能も優れており、OEM向けに開発されたバッテリー生産に加え、自社開発の標準バッテリーシステムを使用した商用車向けの標準化された拡張性の高いソリューションも提供しています。

WebastoGroup向けの柔軟性の高いバッテリーパックの製造

KUKA は、きわめてフレキシブルなマルチプロダクトラインによる各製造手順の導入とネットワーク化を実現します。

べバスト社製バッテリーパック

自動車産業は史上最大の転換期の真っ只中にあります。従来の生産ラインを移行することができない電気自動車やハイブリッドカーの車種が飛躍的に増加しており、生産工程にも影響を及ぼしているのです。
べバスト社は、2020年初めに標準バッテリーの生産を開始。KUKAはその複雑な生産プロセスの設計、実施、組立てを行いました。この工場では現在、約15分毎にバッテリーパックの完成品が生産されています。

自動車産業の自動化スペシャリストとして、効率的なバッテリーパックとバッテリーモジュール生産向けの生産・組立てソリューションに取り組んできました。さらに、燃料電池やその部品の生産・組立てラインも提供しています。

KUKA バッテリー・シニアディレクター・グローバルセールス Dr.ヨアヒム・デーナー

このシステムはマルチプロダクトラインとして設計されており、様々な種類のバッテリーの生産が可能です。
各バッテリーパックは、バッテリーの組み立てに必要な部品の組み立て「キッティング」からバッテリーモジュールの準備と測定、熱伝導ペーストの自動塗布「ギャップフィラー」、バッテリーモジュールとバッテリーケースの固定、バッテリーマネジメントシステムの組み立て、そしてバッテリーケースカバーのネジ止めと、最終的にはバッテリーパック完成品の最終ラインテストまで、部分的には手動、部分的には自動で作業が行われるシステマチックに連結された生産工程を通過します。

各バッテリーパックはシステマティックに連結された製造工程を通過
バッテリーシステム用のレキシブルな生産・組立てラインにおける完全自動ワークステーション

省スペース化を実現

電気自動車の心臓部であるバッテリーは、多くの部品や電子部品で構成されているため、限られたスペースでの組み立てやハンドリングには高い精度が要求されます。

必要な部品を各生産ステーションに搬送する無人搬送車(FTFまたはAGV)の側面のドロワー(引き出し)には、安全装置としてのテンプレートや作業者の手作業用の位置決め補助具などが収められています。部品を搬送し必要な時に必要な場所で自動的に供給するため、部品の保管場所が不要となり、省スペース化においても重要な役割を果たしています。べバスト社はこれにより部品などの保管スペースを節約することで、生産ライン上での部品のやり取りが無くなり、限られたスペースでの効率的な生産を実現しています。


課題を克服し、必要な工程を効率的に組み合わせました。目標は、バッテーリーパック生産の作業工程の簡略化、作業者の安全装置を可能な限り削減できるよう安全性を高めることでした。

KUKA バッテリー・シニアディレクター・グローバルセールス Dr.ヨアヒム・デーナー
作業工程の安全性を高めることで作業者の安全装備を削減

データ収集と分析による「メンテナンス予測」とトレーサビリティ

この新しいシステムは、省スペースであるだけでなく透明性もあり、トルクなどのプロセスデータの概要、電気試験による測定値、各モジュールの気密性をチェックする値をべバスト社に提供しています。


このデータをもとに分析を行い、生産工程の最適化を図ることができます。

KUKA バッテリー・シニアディレクター・グローバルセールス Dr.ヨアヒム・デーナー

データ収集のもう一つの利点は、バッテリーパックに取り付けられた各コンポーネントの追跡です。数値や特性値を使用するだけでなく、追跡可能な使用データと生産システム自体のステータスパラメーターに基づいて、予定された機械メインテナンスについての予測的かつプロアクティブな「予測メンテナンス」などを可能にします。

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