ピック・アンド・プレースシステム：KUKAロボットがパイプを正しく配置

「ピック・アンド・プレースロボットの特殊な点は、レーザー加工機に1本ずつパイプを配置できることです」と、Traföのドイツ語圏担当営業部長のウルリヒ・ネッカーマン氏は言います。「手動でのローディングは必要はなくなりました。」Traföは、この設備向けに特別なソフトウェアを開発しました。これにより、関連するすべてのコンポーネントが相互に通信できるようになります。デジタル化した生産計画では、どの種類のパイプをレーザー加工機に完全自動でローディングするかを指定します。保管場所にある加工材料は、タブレットを使用して指定できます。保管システムは、保管庫からロボットへ、そしてそこからレーザー加工機へとつながるコンベアシステムを介して、ロボットセルに隣接するシステムカセット内に指定したパイプを配送します。上部が開いたいくつものカセットには、通常、さまざまな種類のパイプが保管されています。オブジェクト認識を確実にするために、ロボットには3D認識システムが装備されています。

パイプレーザー加工機の自動ローディングにより、生産の収益性が大幅に向上する可能性があります。一方では、手動でのローディングが不要になります。また他方では、正確な自動ローディングにより、レーザー加工機を最大限に活用することが可能になります。ピック・アンド・プレースロボットのおかげで、レーザー加工システムは1分以内の間隔で複数の配置を行うことができます。日常の生産で頻繁に材料が変更される場合には、この利点が特に顕著です。